大祓式

一年の境目、六月晦日午後六時半に行われる夏越の祓いは、「茅の輪神事」または「茅の輪くぐり神事」ともいわれ、祓具として茅の輪(罪、けがれを祓うためにくぐる輪)が用いられるところに特徴があります。

まず大祓祝詞を奉唱し、次に大麻をとり天下国家を祓った後、続いて茅の輪が設置されたところに宮司以下職員が進み、衣笠をかぶり水無月の夏越の祓いする人は、千歳の命延ぶというなりと唱えながらくぐり、続いて一般参拝者も同じようにしてくぐります。

神事後に所役が祓い具(茅の輪、衣笠、大麻)、贖物(木綿)、撫物(人形)などを海に流して行事が終わります。

※茅の輪の準備は六月半ば竹を切ることから始められ、そして直経一丈の輪を作り、それに藁を麻で巻き、その上に紙テープを巻いてさらに五色紙(茅宜に見立てて裁切したもの)を青、赤、黄、白、黒の順に巻き上げます。
※六月下旬に神門、所定の場所に忌竹を立て注連縄をはり、茅の輪を設置します。 ※前日、大麻(祓い具)用に、茅〔ツブイ〕、苧〔カラムシ〕、蓬〔ヨモギ〕を刈り取り、麻で縛り準備します。